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雑学
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2022年春に1stアルバム『Growing Up』を発表し、SUMMER SONIC 2022で初来日を果たして以降もリンダ・リンダズ(The Linda Lindas)は(学業にも追われながら)精力的に活動を続けてきた。 まずは2022年末にクリスマス・ソングの「Groovy Xmas」をリリース。2023年は「Too Many Things」「Resolution/Revolution」と2つの新曲をリリースしつつ、レイ・チャールズのバージョンが有名な「Drown In My Own Tears」や、ミュージック・エクスプロージョンのバージョンが有名な「Little Bit 'O Soul」といった気の利いたカバー曲もリリース。ゴーゴーズの「Our Lips Are Sealed」とバングルスの「Manic Monday」のコピーから始まったというリンダ・リンダズのカバー・バンドとし
南アフリカ・ヨハネスブルグ出身、昨年発表の「Water」が全世界のチャートを席巻し、2024年の第66回グラミー賞で最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞。今夏のサマーソニック出演も決定しているタイラ(Tyla)がデビューアルバム『TYLA』をリリース。南アフリカ発祥のダンスミュージック「アマピアノ」をみずから制作し、その魅力を発信しているプロデューサー/DJ/ライターのaudiot909に本作の革新性を解説してもらった。 まさかここまでとは思わなかった。 2023年のタイラによる大ヒット曲「Water」は、アマピアノ、アフロビーツ、R&B、ヒップホップといったジャンルの垣根を越えた新時代のポップスであった。 しかし、アルバムはその音楽的挑戦をさらに昇華し、多様な要素を融合させたアフリカンミュージックの地平を広げる傑作となった。 本稿ではタイラがデビューアルバムで示した音楽
今年1月に活動終了を発表したCHAIのラストライブとなった、全国ツアー「CHAI JAPAN TOUR 2024『We The CHAI Tour!』」のファイナル公演が3月12日に六本木EX THEATER ROPPONGIにて開催された(当日の模様とドキュメンタリー映像を収録した映像商品『We The CHAI Tour! FINAL ~NEO KAWAII IS FOREVER♡~』が7月3日にリリースされる)。デビュー当初から4人を取材してきた音楽ライター/編集者・矢島由佳子は、最後の勇姿をどのように受け止めたのか。 【写真ギャラリー】CHAIライブ写真(全25点) 3月12日をもって、“ニュー・エキサイト・オンナバンド”CHAIが解散した。 解散について、CHAIは次のように発表した――「このたびCHAIは次のツアーを最後に「NEOかわいいをフォーエバー」(=かいさん)することに
ジュリアン・ラージ(Julian Lage)はギターの化身みたいな存在だ。ペダルを使わずに、指先のコントロールだけでカラフルな音色を奏でてしまう驚異的なテクニックで世界を驚かせてきた。そのうえでジャズやブルース、ブルーグラスやカントリーをはじめとする幅広いギター音楽について熟知していて、それらを巧みに織り交ぜながら、独自の音楽を奏でている。ここまでギターに深く向き合っているギタリストもなかなかいないだろう。 だからこそ、ジュリアンは自身のギターを中心にした編成で音楽を奏で、それを録音してきた。ベースとドラムを交えたトリオでの録音が多いが、ギタリストとのデュオやソロギターのアルバムも発表している。これまでに自身の名義で録音した14作のアルバムとEP の多くはギターが軸の小編成だった。例外は2009年のデビュー作『Sounding Point』と2011年の2作目『Gladwell』。今、改め
キム・ゴードン(Kim Gordon)はまだノイズを出し終えていない。挑戦的なソロ2作目『The Collective』を3月8日にリリースし、フジロック出演も決定している元ソニック・ユースのメンバーが、最新アルバムや過去にまつわる話、時事的なトピックなどへの見解を率直に語った。本記事の翻訳は、回顧録『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS刊・2015年)の訳者・野中モモ。 キム・ゴードンはソニック・ユースでの30年に及ぶ活動で、ロックの可能性を広げるのに貢献した。たとえばその不安を掻き立てる声と地下鉄が響かせる重低音の如きベース演奏から、自身のフェミニズムとアートスクール教育のバックグラウンドをバンドの歌詞と精神に組み込む手法に至るまで。現在、ソニック・ユース解散後2枚目のソロアルバム『The Collective』を引っ提げてのツアーを準備中のゴードンは、
キーファー(Kiefer)が6月4日(火)に大阪、6月5日(水)に東京のビルボードライブで来日公演を行なう。アンダーソン・パークやドレイク、ケイトラナダの作品に貢献し、WONKとのコラボ曲「Fleeting Fantasy」でも話題を呼んだLAシーンの重要人物に柳樂光隆がインタビュー。 キーファーを初めて生で観たのは2017年のビルボードライブ東京で、彼はテラス・マーティンが率いるバンドの一員としてピアノを弾いていた。そのときのキーファーはどこからどう見てもジャズミュージシャンだったが、一般的にはビートメイカー/プロデューサーとしてのイメージのほうが強いだろう。今ではそのふたつの側面を両立させているアーティストも少なくないが、ここまでスムースな融合を実践しているアーティストはなかなかいない。そんな彼が、Stones Throwに所属しているのは非常にしっくりくるものがある。 別の言い方をす
ディープ・フォレスト(Deep Forest)がビルボードライブ東京に初登場。活動30周年記念の特別公演「BURNING TOUR 2024 – 30th Anniversary」が4月8日(月)・9日(火)に開催される。世界各地の民族音楽とダンス・ビートを掛け合わせ、日本でも90年代に一世を風靡したフランス発エレクトロ・グループを今こそ再発見すべき理由とは? 音楽評論家の柴崎祐二に解説してもらった。 ※追記:ディープ・フォレスト来日公演のチケットプレゼントを実施中、詳細は記事末尾にて。 今から約4年前の2020年6月、過去に発表された重要アルバムを徹底解説する米音楽メディア・Pitchforkの名物企画「Sunday Review」で、とあるコンピレーション・アルバムが紹介された。1994年、『Pure Moods』というタイトルの元、Virginからリリースされたそのアルバムは、ヒーリ
スクエアプッシャー(Squarepusher)が最新アルバム『Dostrotime』を3月1日(金)に世界同時リリースする。電子音楽/IDMシーンの先鋭に立ち続ける鬼才の歩みと最新モードを、和田信一郎(s.h.i.)に解説してもらった。 スクエアプッシャーの最新アルバム『Dostrotime』はサブスク配信されない。トム・ジェンキンソン自身の言によれば、その理由は以下のようなものである。 ◎時間とお金をかけてレコードを手に入れることで、その内容への関心が増すのではないか。 ◎比例モデルで収入を計算するストリーミングサービスでは、あるアーティストの収入が他のアーティストの収入に影響されるので、リスナーの注目を集めるための気の滅入る競争にさらに邪悪な側面が加わる。 ◎エクスペリメンタルな音楽は、人々に似たような音楽を聴くよう促すストリーミングのフォーマットと相性が悪い。 ◎キャリアを継続するた
スウィング・アウト・シスター(Swing Out Sister:以下、SOS)ほど、聴く人のタイプによってイメージが異なるグループも珍しい。80年代にUKチャートの最新ヒット曲を追っていた筆者にとって、彼らは “元ア・サートゥン・レイシオのキーボード奏者と元マガジンのドラマーが組み、ワーキング・ウィークのライブで歌っていた女性シンガーを迎えたグループ” であり、ポストパンクのジャンル混交の流れから出てきたユニットとして聴いていた。 1986年にリリースされて全英4位まで上昇した2枚目のシングル「Breakout」が、翌年に世界規模のビッグヒット(全米6位)になってからは、彼らの出自はあまり触れられなくなり、スタイリッシュなポップアイコンとして俄然人気を集めていく。待望の1stアルバム『It's Better To Travel』(87年)は打ち込みを併用したエレクトロ・ポップを主体としなが
2010年代は日本のヒップホップのスタイルが大きく変わった時代だ。USからのトラップの影響もあって音もラップも変わったし、YouTubeとともにMVでバズるという現象も生まれた。KOHHと髙橋良は、それまでのヒップホップをリブランディングして、新しいスタイルを作っただけではなく、映像で見せ、アート、ハイエンド志向を進め、海外にも目を向けたという活動のあり方自体も新しかったのだ。 ー高橋さんはNYに行って、そこでNYのやり方を見て、ただのビートメイカーではなく、プロデューサーとしての意識を持つようになったと言っていましたよね。SIMONの1stアルバム『SIMON SAYS』を出した2008年にはすでにそのような意識でやられていましたか? 高橋良(以下、高橋):そうですね。NYに行ってみて、トラックメイカーとプロデューサーという職業の何が違うのかがわかりました。トラックメイカーは文字通りトラ
3月13日にリリースされるAJICOのニューEP『ラヴの元型』レコーデイング終了直後にインタビューを実施。UAと浅井健一が伝説的バンドの「今」を大いに語る。最新作の完成形を想像しながら読んでみてほしい。 UA(Vo)、浅井健一(Gt、Vo)、TOKIE(Ba)、椎野恭一(Dr)。この4人で2000年に結成され、約1年間を駆け抜けて活動を止めたAJICOは、鍵盤とサウンド・プロデュースに鈴木正人を加えて2021年に再始動。EP『接続』のリリースと「Tour 接続」、それにフジロックなどのフェス出演で、時を超えて鮮やかに再生したことを印象付けた。コロナ禍真っ只中という厳しい時期ではあったが、メンバー全員がAJICOをより良いバンドにすべく結束し、その唯一無二のライブのありようからは彼らがさらに“この先”を見据えているようにも感じられたものだった。 そして「Tour 接続」のファイナルから2年と
クイーン+アダム・ランバートによる「The Rhapsody Tour」の一環として開催された、日本公演史上最大級となる4都市5公演のドームツアーが大盛況のうちに閉幕。荒野政寿(シンコーミュージック)による、最終日の2月14日・東京ドーム公演の本誌独自ライブレポートをお届けする。(※ライブ写真は2月13日撮影) SF的オープニングに見る「新たな解釈」 1992年4月20日、ウェンブリー・スタジアムで開催されたフレディ・マーキュリー追悼コンサートの映像は壮観の一語だった。クイーンの残された3人──ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンをバックに、ロバート・プラント、ロジャー・ダルトリー、エルトン・ジョン、イアン・ハンターといった先輩たちから、ジェームス・ヘットフィールド、アクセル・ローズらクイーンの子供たち、そしてライザ・ミネリまでもがリード・ボーカルを務めた夢の一夜。中で
2015年、AVNアダルト業界EXPOに出席したポルノ女優ジェシー(GABE GINSBERG/FILMMAGIC) 業界史上最高額の予算を投じて制作された劇場ポルノ映画『レジェンド・オブ・パイレーツ』シリーズに出演したことで有名な米アダルト女優ジェシー・ジェーンが、2024年1月24日遺体で発見された。死因は過剰摂取と見られる。享年43歳。 【写真を見る】ほぼ裸、アダルトアワード授賞式での大胆な衣装 情報サイトTMZによると、警察当局は生存確認の要請を受け、ジェーンの生まれ故郷オクラホマ州ムーアにある住宅に向かった。ムーア警察署の広報担当者によると、ジェーンはミズーリ州セントルイス出身の恋人ブレット・ヘイゼンミュラー氏と死んでいた。生存確認を要請したのはミュラー氏の雇用主だった。 死因は薬物の過剰摂取と見られているが、オクラホマ州検視局の最終的な調査報告書はまだ出ていない。警察の広報担当
HOME 『ストップ・メイキング・センス』4Kレストア版の驚くべき舞台裏 伝説のライブ映画はいかにして蘇ったか? トーキング・ヘッズによる伝説のライブ映画が、『ミッドサマー』などを世に送り出したA24の手で復活。バンド結成50周年・映画公開40周年となる2024年、『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア』が2月2日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開される。同作はいかにしてより美しく、より鮮やかに、よりベターに生まれ変わったのか。サウンド監修に携わったメンバーのジェリー・ハリスンと関係者が、4Kレストア版に漕ぎ着けるまでの「探偵小説のような」舞台裏を明かす。 ※2024年1月29日追記:読者プレゼント実施中、詳細は記事末尾にて 例えば、あなたがバンドをやっているとしよう——有名で高い評価を得ているやつを——そして、大掛かりで、演劇的で、普通のバンドの3倍ぐらいのミュージシ
全世界に45カ所以上の拠点を持つ音楽ディストリビューション会社、The Orchard。1997年に設立された同社は、2015年に米国Sony Music Entertainmentの100%子会社化、2019年8月に日本オフィスを開設した。現在は、主にインディーズ・マーケットのアーティストやレーベルの楽曲をデジタル配信する窓口を担うと同時に、データ分析や広告、権利管理、デジタルとフィジカルの配信などの幅広いサービスを行い、アーティストたちのDIYな活動の後押しをしている。 2023年に「アイドル」が世界的ヒットを記録したYOASOBIも、The Orchard Japanがディストリビューションを担当しているアーティストだ。グローバルに音楽活動をする上で彼らのバックアップは非常に重要な役割を果たしていると言える。The Orchard Japanとはどのようなディストリビューション会社な
ジュリアン・ラージ(Julian Lage)の演奏からはジャズ・ギターの歴史が聴こえてくる。ブルーグラスやカントリー、フォーク、インディーロックといった音楽ジャンルのみならず、アメリカ音楽史そのものを自由に横断するようなプレイには古さと新しさが同居し、伝統的だからこそ過激で実験的ともいえる。そんな彼の音楽に、コーシャス・クレイを含む世界中のジャズミュージシャンたちも魅了されている。 僕(柳樂光隆)はこれまでジュリアンに何度か取材してきたが、昨年11月の来日時に行なった今回のインタビューでは、彼の本質に近づくべく「アメリカ音楽とギターの繋がりを戦前ジャズから考える」をテーマに話を訊いた。 このあとのQ&Aでは、ジュリアン本人の作品について一切言及していない。それなのに、ありがちなインタビューよりも遥かに、彼のギターがもつ魅力の謎を解き明かすものになったと思う。気づいたらフリージャズの話に着地
米NFLで活躍するクウォーターバックのアーロン・ロジャースが、陰謀論にハマるなど物議を醸し出している。 【動画を見る】Qアノン信望者が熱狂的支持をする映画 今週ロジャースはレギュラーゲストを務めるESPNの番組『The Pat McAfee Show』(またの名を、ハイになったWWEレスラーが司会を務めるスポーツ番組)で、人気司会者のジミー・キンメルが故ジェフリー・エプスタイン氏と関係していたと非難めいた発言をした――ロジャースが公の場でコロナワクチンに懐疑的な発言をしたことを、キンメルが深夜番組の独白パートでいじったことに仕返しした形だ。 今回の騒動以前から、ここ最近のロジャースは奇行が続いていた。ワクチンの代わりにホメオパシーでウイルスに「耐性をつけた」(本人の弁)とか、9/11同時多発テロ事件の陰謀論に手を染めたり、およそこの世でもっとも醜悪な背景画像でマカフィーの番組に毎週オンライ
ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)の『The Ominichord Real Book』は2023年を代表するアルバムになったのと同時に、長いキャリアの中で数多くの傑作を発表してきたミシェルにとっての新たな代表作にもなった。 ジャズの名門ブルーノートからリリースされた同作には数多くのジャズミュージシャンが参加し、素晴らしい演奏を聴かせている。だが、このアルバムの凄さはそれだけではない。ミシェルはここに収められた曲に様々な文脈を込めている。それは曲名や歌詞、サウンドに様々な形で埋め込まれている。宇宙観や死生観を含めて、ミシェルの哲学のようなものが詰まっているとも言えそうなくらい壮大なものだ。 近年、両親を亡くしたことをきっかけにミシェルはアフリカ系アメリカ人としての自身と祖先への思いを強めていた。そんな思考を、彼女は音楽による壮大な物語の制作に向かわせた。そし
Sister Rosetta Tharpe, Mdou Moctar, Randy Rhoads, Carlos Santana, Wes Montgomery, Yvette Young, Prince, King Sunny Ade, Jimmy Page and Odetta PHOTOGRAPHS IN ILLUSTRATION BY CHRIS WARE/KEYSTONE FEATURES/HULTON ARCHIVE/GETTY IMAGES; PAUL BERGEN/REDFERNS/GET ローリングストーン誌が選ぶ史上最高のギタリスト250人をカウントダウン形式で一挙紹介。あらゆるジャンルの名手をピックアップした壮観極まりないランキングをお届けする。 「ギターは単なる楽器ではない。私の身体の一部であり、私自身のアイデンティティを特徴づける存在」と、ジョーン・ジェットはかつ
「Everyone Knows That」と名付けられた、いまだに出所不明の楽曲(JO GTZ/ADOBE STOCK) 少々お時間ありますか? しばしお耳を拝借――ひょっとしたら、音声解析オタクを長年悩ませてきた疑問の答えをご存じじゃないかと思いまして。 【動画を見る】謎ソングの音声 Shazamなどのアプリが登場する以前、知らない曲を突き止める作業はチームワークで行われていた。そうした作業を世界規模でサポートした仲介役が、Web 2.0黎明期の2006年に開設されたソーシャルネットワークWatZatSongだ。気になって仕方ない曲をアップロードすると、みんなで寄ってたかって曲の出所を推測した。だが後世に残るもっとも有名な投稿がWatZatSongに登場したのは2021年。投稿者はハンドルネーム「carl92」というスペイン在住のユーザーだった。 投稿された音声ファイルには、ジャンルと歌
HOME 【2023 アワード発表】森敬太、tofubeats、西村ツチカらがおくるトーベヤンソン・ニューヨーク・アワード トーべヤンソン・ニューヨーク(TJNY)のギタリスト、アートディレクター/グラフィックデザイナー森敬太による連載第15回。今年は昨年末公開の記事に加えて、2024年の幕開けにふさわしい雑談と昨年のTJNYアワードをお届けします。(2023年11月28日収録) [2023年度TJNYアワードのイントロはこちらから] 座談会参加者 森敬太(ギター担当、グラフィックデザイナー)/オノマトペ大臣(ラップ担当、サラリーマン/ラッパー)/西村ツチカ(ギター担当、漫画家)/澤部渡(ドラム担当、ミュージシャン)/唐木元(ピアノ担当、ミュージシャン)/玉木大地(キーボード担当、プログラマー)/金子朝一(ボーカル/ホイッスル担当、編集者)/mochilon(ベース担当、ミュージシャン)/
HOME 【2023 イントロ】森敬太、tofubeats、西村ツチカらがおくるトーベヤンソン・ニューヨーク・アワード トーべヤンソン・ニューヨーク(TJNY)のギタリスト、アートディレクター/グラフィックデザイナー森敬太による連載第14回。本誌では掲載できなかったトピックを加えたイントロ増量版をお届け。2023年度のアワード発表は、別記事にて年明け2024年1月3日に公開予定です!(2023年8月11日収録) ※この記事は2023年12月25日発売の『Rolling Stone Japan vol.25』に掲載された内容に、加筆を加えたものです。 座談会参加者 森敬太(ギター担当、グラフィックデザイナー)/オノマトペ大臣(ラップ担当、サラリーマン/ラッパー)/西村ツチカ(ギター担当、漫画家)/澤部渡(ドラム担当、ミュージシャン)/唐木元(ピアノ担当、ミュージシャン)/玉木大地(キーボード
左からミシェル・ンデゲオチェロ、カッサ・オーバーオール、セシル・マクロリン・サルヴァント、ジョン・バティステ(Photo by Charlie Gross, Patrick O'Brien-Smith, Karolis Kaminskas, Emman Montalvan) 2023年はジャズにとってどんな一年だったのか? 本誌ウェブで数多くのジャズ周辺ミュージシャンを取材してきた音楽評論家・柳樂光隆が徹底解説。文中で紹介している柳樂の過去記事や、記事末尾の2024年のジャズ注目公演まとめもチェックしつつ、シーンの最前線を体感してほしい。 文中に登場するアーティスト/作品の楽曲をまとめたプレイリスト UKジャズを支えるエコシステム これはジャズに限った話ではないと思いますが、コロナ禍前〜渦中に作られた作品もおおよそ出尽くしたことで、新しいモードが始まった感じがしますよね。トレンドみたいなも
旅行時にスーツケースをぐるぐる巻きにする用のラップで簀巻きにされた電柱。もはやポスター読めなくなっているのだがそんなことはどうでもよく、両陣営とも意地になっているだけのような気がしている。その間にガザでは1万8000人が死んだ。(Photo by Gen Karaki) 中年ミュージシャンのNY通信、今回はめずらしく時事ネタが届きました。イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻によって揺れているアメリカの政情。それをに呼応するようにストリートでは別次元のバトルが繰り広げられているようで……。 この原稿を書いている12月初旬、ニューヨークはハヌカーの後半にさしかかったところです。ユダヤ暦の9月25日、西暦だと今年は12月7日からの8日間を、火を灯したキャンドルを増やしながら祝うハヌカーですが、今年はどうにも不穏ムードが拭えません。理由はもちろんイスラエルとハマスとの大規模衝突、およびそれに続くガ
デビュー作『Gabi Hartmann』でいきなりフランスのチャートを席巻し、同国屈指の人気アーティストになったギャビ・アルトマン(Gabi Hartmann)。彼女は成功を収めたあとも自分のペースで活動を続けており、今年10月にはギニアのシンガーソングライター、モー・クーヤテの楽曲「Tanoun」にフィーチャーされている。 ギャビの音楽にはジュリアン・ラージを起用したようにジャズが中心にあり、ジョアン・ジルベルトに傾倒するなどブラジル音楽からの強い影響も反映されている。ただ彼女の好奇心はそれだけに留まらない。大学で南アフリカの音楽を研究していたこともある彼女は、スーダンのフルート奏者ガンディ・アダムをアルバムに迎え、エチオピア音楽からの影響を公言するなど、アフリカの音楽にも強い関心を持ち続けてきた。メランコリックな歌もののなかに様々な要素が意図的に組み入れられており、多様な音楽文化への深
12月25日発売の音楽カルチャー誌「Rolling Stone Japan vol.25」では昨年までに引き続き、川谷絵音がこの一年の音楽シーンを総括。ここではインタビュー記事のリードテキストと、川谷が選んだ「2023年の10曲」をプレイリストと共にお届けする。 【画像を見る】川谷絵音インタビューの誌面 Spotifyの年間ランキングから川谷絵音とともに国内外の音楽シーンを振り返る恒例企画を2023年もお届けする。テイラー・スウィフトやSZAがこの一年の顔となった一方で、ランキングの常連だったバッド・バニーやBTS「以降」の動きも顕在化し、TikTok発のバイラルヒットの新潮流も見え始めた海外の音楽シーン。Mrs. GREEN APPLEやVaundyが活躍する一方で、日本のアーティストを世界に紹介する新たなグローバルプレイリスト「Gacha Pop」がスタートし、アニメ関連以外でも海外で
HOME YOASOBIの仕掛け人に学ぶ J-POPを海外に伝えるための信念、ストリーミングやSNSとの向き合い方 2023年、YOASOBIの「アイドル」は数々の記録を打ち立てた。Spotifyでは国内アーティストの楽曲として最速で1億再生/2億再生を突破し、Spotify年間ランキング「日本で最も再生された楽曲」で1位に。さらに、ビルボードのGlobal Excluding USチャートでは日本語オリジナル楽曲として初めて首位を獲得するなど、国内外問わず「アイドル」現象を巻き起こした。 さらに、今年5月にはSpotifyの月間リスナーが1000万人を突破し、年間ランキング「海外で最も再生された日本のアーティスト」で3連覇を達成したYOASOBIは、昨年12月にインドネシアとでフィリピンで開催された88rising主催のフェス「Head In The Clouds」に出演したことを皮切り
ノウワー、ルイス・コールとジェネヴィーヴ・アルターディ(Photo by Yukitaka Amemiya ) ルイス・コールとジェネヴィーヴ・アルターディによるLA発のユニット、ノウワー(KNOWER)が前作『Life』から実に7年ぶりとなる最新アルバム『KNOWER FOREVER』をリリースした。共にブレインフィーダーに所属しながら充実したソロ活動を送ってきた二人だが、ここからはその意味深なタイトル通り、ノウワーというユニットでしか生まれえない何かが確実に聴こえてくる。 今回、11月に「なぜか」来日していた二人に話を聞く機会を得たので、この機会にノウワーについてゼロから掘り下げることにした。お互いのことをどう見ていて、一緒に活動するうえでどんなことを考えているのか。現在の活躍ぶりを考えたら今更な質問をしているように思われるかもしれないが、二人とも7年前とは立ち位置がすっかり変わってい
ブリング・ミー・ザ・ホライズンがキュレーターを務めたフェス「NEX_FEST」は、Extra公演の「NEX-FEST -Extra-」を含めて、10月31日から11月4日にかけて東京・兵庫・愛知で開催された。ヘッドライナーは英シェフィールド出身のブリング・ミー・ザ・ホライズン。全公演に帯同したのが、日本が誇るメタルダンスユニット、BABYMETALである。 【写真をすべて見る】「NEX_FEST」のステージに立つBABYMETAL 2019年にRolling Stone Japanでは両者のインタビューを実施しているが、その時にブリング・ミーのボーカルのオリーことオリヴァー・サイクスは「BABYMETALが、いかにしてショウとしてステージを成立させているかという部分に僕らはインスパイアされたし参考にしたよ。単なるロック・バンドとかメタル・バンドとかっていう見方ではなく、ビッグなショウにおけ
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