2019年9月に初版が発行された本。 著者の上岡正明氏は、実業家・投資家。また、 脳科学と神経心理学を研究テーマとし、学会で論文等を発表しながら大学での客員講師を務めるなど、幅広い分野で活躍している。 本書は、15年間、1日1冊のペースで読書を続けている著者が、「高速で読めて、記憶に定着し、アウトプットに使える読書術」について解説したものである。 ページ数はあとがきまで含めて230ページあまり。高速読書を提唱する人物の著書なだけあり、要点を捉えやすい構成になっているので、短期間で読むことができる。 本記事では、特に重要な部分を抽出して解説する。 高速読書は速読とは違う 速読とは、速くたくさん読むことを目的とする。対して、高速読書は、たくさん読んで記憶に定着させることを目的とする。そのため、高速読書では、速読によくある、ページ全体を写真に撮るように見たり、眼球を素早く動かすといった、特殊な能