エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
蝶の片夢
かなかな 「蝶は片羽を無くしても飛べると思うか?」 唐突にそんなことを言い出した友人を、柚木(ゆき)... かなかな 「蝶は片羽を無くしても飛べると思うか?」 唐突にそんなことを言い出した友人を、柚木(ゆき)は怪訝な眼で見つめた。酒を飲んでいるわけでもなく、友人は真面目な様子で聞いている。 「急にどうしたんだ」 「いやな、ちょっと気になって」 友人は、懐から折りたたんだ紙を取り出して、慎重な手つきで折り目を開いていく。 中から現れたのは、青く美しい蝶の片羽だった。 「これがな、部屋の畳に落ちていたんだ」 「だから、どうしたんだ」 「片っぽの羽だけだ。肝心の胴体や片羽は、部屋のどこにも無かった」 不思議だろう、と同意を求めてくる友人に、柚木はあきれてしまう。いやに真剣な面持ちで何を言い出すかと思えば、たかだか蝶の死骸のことか。 「蝶は片羽だけで逃げてしまったんだ。でなけりゃ、羽一枚しか残っていない理由があるもんか」 どこか得意気な友人の説を聞きながら、柚木は溜息を吐いた。 「お前、考えれば分かるこ