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夢釣り
かなかな 娘が瞼を開くと、ぼんやりと自分を覗きこんでくる顔が見えた。 「気がついたようで」 穏やかな... かなかな 娘が瞼を開くと、ぼんやりと自分を覗きこんでくる顔が見えた。 「気がついたようで」 穏やかな声がおりてくる。その声に答えようとして口を開き、娘は何度か咳き込んだ。微少の水を吐き、彼女は苦しげにぜえぜえと喘いだ。 「お前さん、落ちたのが早かったのか、溺れずにすんだようだ」 手拭いを被った男の表情は、暗がりの中よく見えない。声だけでは若いのか年老いているのか分からないが、落ち着いた深みのある声音だった。 呼吸を整えてから、娘はあらためて周囲を確認した。 小さな舟の上に乗っている。傍らには、ほおかむりをして筒袖を着た男が、気遣わしげに娘を見ている。 舟の舳先には男が座り、灯りを掲げて舟の進む方向を照らしていた。艫には、渡し守が櫂で繰って舟を進めている。 周囲は、墨を落としたように真っ暗である。規則正しく水音を立てる渡し守の櫂と、水面に反射する灯りの光がなければ、ここが舟の上だと分からなか