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鳥が見た夢
外灯のくすんだ光の下、男はむしろを敷いて地べたに座りこんでいる。道端で商売をしているようには見え... 外灯のくすんだ光の下、男はむしろを敷いて地べたに座りこんでいる。道端で商売をしているようには見えなかった。周りには人気もなく、明かりに誘われた蛾が飛んでいるだけだ。 怪しげな男に眼を向け、こんな夜中に何をしているのだろうと青年は思った。そんな彼自身も、こんな夜更けにふらふらと出歩いているのだから人のことは言えない。 見れば、むしろの上にはつづらが一つ置いてある。どうも何かを売っているらしい。 男は腰に下げた巾着から、煙管を取り出してふかした。白い煙をふうっと吐き出すと、男は青年を見て口の端を上げて笑んだ。 「いかがです」 「何か売っているのですか」 男は片手を横に振り、苦笑なのか微笑なのか分からない顔をした。単に、煙を手でよけただけかもしれない。 「いいえ、人を捜しているのですよ。夢鳥(ゆめどり)を飼っていただける客人を、ね」 「夢鳥? どんな種類ですか」 「こうという種類は決まっておりま

