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桜の花が咲く頃
初めて書いた小説です。お手柔らかにお願いします。 大きな荷物を持ってドアを開けた私の後ろから、何か... 初めて書いた小説です。お手柔らかにお願いします。 大きな荷物を持ってドアを開けた私の後ろから、何かが小さく聞こえた。 「今までありがとう」 この呟きをもって、私たちの関係は終わった。付き合って三年半、一緒に住んで二年。長いような短いような、微妙な時間だ。 大好きだ、愛してる。そんな言葉を最後に聞いたのはいつだったろう。そんなことを考えながら、呟きには応えずに私は部屋を出た。とりあえず、急いで契約した新居に行こうと駅に向かう。思い出の詰まった家具などは引き取っても辛いだけだから、全て置いてきた。そんなものあいつが使って辛くなればいい。ならないだろうけど。 こんな感傷的な気分になっている時に限って、空は晴れ晴れとしている。私を振ったあいつの気持ちはこれくらい晴れ晴れとしているのかもしれないけれど、こういう時くらい雨にでも濡れたかった。もう私のことを好きになってくれる人なんていないかもしれない、

