エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
最後は胸を張って
れいゔん カンカンカンカン、と踏切が鳴る。 この音を聞くたび、自殺へ踏み切ることを考える。人が死ぬ... れいゔん カンカンカンカン、と踏切が鳴る。 この音を聞くたび、自殺へ踏み切ることを考える。人が死ぬ瞬間は、走者ががゴールテープを切る瞬間に似ている。その瞬間、全てのことに決着がつくのだ。過去の因縁も、しがらみも、敵味方の隔たりさえも置き去りにして、ただ結果だけが残る。 高校二年生、冬。カケルは人生のゴールを探していた。 *** 乗島(じょうしま)カケルは、将来を嘱望された陸上選手だった。幼い頃から走ることを愛し、地域の運動会では毎年リレーの代表選手に選ばれた。最終結果はまちまちだったが、彼は誰にも抜かれなかった。中学生になると、部活に入らずクラブチームに所属した。学校に陸上部が無かったからだが、これが功を奏したのか、彼の走力はぐんぐん上昇。二年生で既に三年生を凌ぐ実力を身に付けていた。高校はスポーツ推薦で公立の進学校に合格。その頃には手足がスラーっと伸びて、体格で先輩に劣ることはなくなった