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ドーナツ売りの少女
一階堂 洋 熱帯夜だった。アスファルトがところどころ汗をかいたように溶けた日の夜のことだ。夜になっ... 一階堂 洋 熱帯夜だった。アスファルトがところどころ汗をかいたように溶けた日の夜のことだ。夜になっていたが、哀れな少女――これから死ぬ――は外をほっつき歩いていた。確かに、夜中になってもウロウロしているなんて死んでも良いという観点もあるが、少女が父親にDVを受けているという情報が加わるとむしろ外に出ても仕方ないかなと思う。 少女の手には今しがた買ってきたドーナツの箱が握られている。中身は全てチョコファッションだ。少女はドーナツのセンスがある。 少女は残念ながら靴を履いていない。アスファルトの温度は一向に下がらず、彼女は歩いているためにすでに足裏の皮は血で汚れている――これから死ぬのであまり関係はないが。 彼女はドーナツを売ろうとしている。売って少しのお金を稼がねば、彼女は家にいる父親に殺されるだろう。生活保護のセーフティネットはすでに破られている。道には人はほとんどいない。彼女が辿るべき運