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20160718_8-17才年上だった彼女
一・旅立ち あれは、まだ雪深い三月上旬のことだった。長靴を履いて、重い色のコートを羽織って、上野修... 一・旅立ち あれは、まだ雪深い三月上旬のことだった。長靴を履いて、重い色のコートを羽織って、上野修(おさむ)は掲示板を目指して歩んでいた。東北大学医学部。その狭き門を三度挑んできた。だが、毎年落ち続けて、もう限界まできていた。四度目の今年こそはと挑んだが、試験を受けた感触は思わしくなかった。年を重ねるほど、落ちたらどうしようと思う気持ちが強くなって、悪夢にうなされる日々が続いたからだろう。それでも、わずかな望みを抱いて、番号を探した。 「一一一、一一三、一一六、一二〇……」 一一八番はなかった。修は深くため息を付いた。目を閉じて再び見たがやはりなかった。天を仰ぎ涙をこらえる。 そんな人は、ここにはたくさんいる。泣いたって、なにも変わりはしない。修は、重い足取りで駅へ向かった。 これからのこと、どうしようかと思った。それよりも両親に報告するのがつらい。きっと表面ばかりの慰めの言葉を用意してい

