あの｢風立ちぬ｣が戦争讃美詩より問題な理由

多くの人にとって心地よいものであろう美は、人を殺すこともある。彫刻家にして詩人、高村光太郎の戦争賛美詩「必死の時」は、死地に赴く若人の背を押した。そして、スタジオジブリのアニメ『風立ちぬ』には戦争賛美詩よりも問題があると言われたら、驚かずにいられるだろうか。『危険な「美学」』を書いた成城大学の津上英輔教授に聞いた。 「美しさ」に潜む危険 ──美学とはどんな学問ですか。 美とは何か、そして芸術とは何かを考える学問です。私は美を捉える感性の働きを重視しています。「切ない」という言葉の意味の変遷を例にしましょう。もとは「出口がない」という物理的状況を表したのが、人の感情に転移して鬱々とした気分を意味するようになり、さらに現代ではプラスの意味に使われる。これは昔の辞書やネットでの用法で検証できます。客観的なデータに基づいて、人の感性を解明できるのです。 ──どう社会の役に立ちますか。 2000年ご

[HeXhfuD]

風立ちぬって、その眩惑作用そのものを描いた映画でしょ。「美の追求＝いいこと」はむしろ見る側の予断で、美を罠として描こうという企図はかなり明確な映画だと思う。

[zaikabou]

あの映画はそういう危うさをかなり丁寧に描いているのだが、何も考えずに見ると、危険な受け取り方をするだろう。宮崎駿は観客を信頼し過ぎているかもしれない

[aa_R_waiwai]

結局、｢風立ちぬ｣という作品自体が「戦争讃美詩より問題」という客観的な根拠は書かれていないように見えるが。 https://toyokeizai.net/articles/-/311958

[asamaru]

宮崎駿は昔から戦争反対なのに兵器や戦闘ばかり書いてると、自分の矛盾に自分でツッコミ入れてる。

[toraba]

町山智浩『宮崎駿は国を愛してるんじゃない、ただ戦争兵器・戦闘シーン（残虐）が好きなだけ』https://youtu.be/39frhLlkRGg

[kurokawada]

宮崎監督自身は風立ちぬを反戦映画だと主張してはいないでしょう。インタビューで「自分が美しいと思ったもの以外は描きたくない」みたいなことを言っているし、監督自身の欲望に素直な映画だったかと。

[coalmine]

宮崎氏について語れるほどの知識はないが、口では進歩的なことを言うくせに差別意識が垣間見える人や、農薬や洗剤にはやかましいくせに人前で平然と喫煙したりする人らと同類なのかなと印象している。

[wosamu]

「風立ちぬ」みたのかなあ・・・という内容。

[develtaro]

「風立ちぬ」の宮崎駿、「ゼロ戦」の堀越二郎、「必死の時」の光太郎。クリエイターに漠然とした倫理観を求めて創作に制限をかけるのってどうなの。利用する側の問題だと思うんだけど。金子氏のP2P技術にしたってそう

[dmekaricomposite]

この問題について考えるなら中野敏男『詩歌と戦争 白秋と民衆、総力戦への「道」』が良書。叙情詩人北原白秋が戦争翼賛歌を量産したのは一時の気の迷いではなく詩作の根底に関わる問題だと説くスリリングな評論。

[matsui899]

正に賛美だな。肯定は常に危うい

[thirty206]

宮崎駿は反戦兵器オタだからなあ。そらそうなるわな。

[Fondriest]

戦争に奉仕する美だけでなく政治自体が芸術化するのがファシズムの特徴だが、未だそのような芸術/ファシズム化以前の前近代的野蛮が日本では回帰しつつあるだけのように見える。