絵本は自由で、作家と心通うもの。目黒の「魔法使い」が開く、大人も楽しめる専門店 | アーバンライフ東京

「いしいさんの一番好きな絵本って、何ですか？」 35度を超える、うだるような昼間の暑さから少し解放された2018年8月27日（月）の19時過ぎ。東急東横線都立大学駅から徒歩3分の場所にある「ニジノ絵本屋」（目黒区本町）のなかから、女性たちのにぎやかな声が聞こえてきました。 昭和の香りただよう銭湯やそば店などが並ぶ、ゆるい坂道の途中にある同店。そこで行われているのは、開催8回目を迎えたトークイベント「いしいあやがニジノ絵本屋の絵本づくりについてゆる～く語ります。」です。 400種類の絵本が並べられた、こじんまりした7坪の店内。その真ん中に置かれた木製のテーブルに座っている、魔法使いのような黒色のシルクハットをかぶった丸眼鏡の女性に、7人の参加者たちが次々と質問を投げかけます。 「私の好きな絵本ですか？ うーん、よく聞かれるんですけど。好きな絵本とか、しっくりくる絵本って、そのときの気分で変わ