奈良）喜光寺で四天王像おかえり法要 ９月２日まで公開：朝日新聞デジタル

奈良時代に活躍した僧・行基ゆかりの寺として知られる喜光寺（きこうじ、奈良市）で２日、一時的に寺に戻され、本堂で特別公開されている四天王像の「おかえり法要」が営まれた。この像は奈良大学（同）が所蔵し、２０１４年から解体修理と調査をしていた。 調査をした奈良大の関根俊一教授（日本美術史）によると、四天王像は平安末期から鎌倉初期にかけての作とみられ、いずれも高さ約１６０センチ。奈良大が２００５年に大和郡山市の額安寺（かくあんじ）から購入した。 関根教授は今年１月、四天王像の２体から「行基大菩薩御作菅原寺（ぎょうきだいぼさつおんさくすがわらでら）」などと記された墨書が見つかったと発表した。菅原寺は喜光寺の旧名。額安寺の四天王像は喜光寺から移されたものとの説が裏付けられたとした。明治の神仏分離の影響で喜光寺が衰退し、額安寺が引き取ったとみている。 この日の法要では、喜光寺の…