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爆発が近づいてきた再帰新星かんむり座T
再帰新星のかんむり座Tの新星爆発がいよいよ近づいてきたとみられています。来年には爆発し、2等級で輝... 再帰新星のかんむり座Tの新星爆発がいよいよ近づいてきたとみられています。来年には爆発し、2等級で輝く様子が目撃できるかもしれません。 【2023年7月5日 高橋進さん】 かんむり座Tは再帰新星と呼ばれる新星で、これまでに1866年と1946年に増光が観測されています。平常光度は約10等ですが、爆発を起こすと2等近くにまで明るく輝きます。 このような新星爆発を起こす天体の正体は近接連星で、片方の星からもう一つの星へ流入したガスが核融合反応で爆発することによって起こります。一般の近接連星では伴星から白色矮星に直接ガスが流れ込んでいきますが、「共生星」であるかんむり座Tの場合、赤色巨星から流出した水素ガスが連星系全体を取り巻きながら白色矮星の周りに降着円盤を形成し、やがて白色矮星の表面に溜まっていきます。 かんむり座Tの模式図(作成:高橋さん) 溜まった水素ガスが臨界量を超えて核融合爆発を起こす
2024/03/25 リンク