彼が今いなかったらと思うと…福岡凱旋で温かい拍手を浴びた上林 中日を選んだ決め手は「51番が空いていた」：中日スポーツ・東京中日スポーツ

ホークスの公式ＳＮＳが上林の福岡凱旋（がいせん）の様子を「再会」として紹介していた。関係者とグータッチやハグをかわす動画の中で、クルリと背中を向けさせたのが前田純だった。５１を指してほほ笑む上林。彼にとって「タカの５１番」は１０年間背負った特別な数字だ。 ２年前の初冬、上林は戦力外通告を受けた直後に渡米し、トレーニングに励んでいた。つまり、野球ができなくなる不安など全くなかったということだ。事実、帰国後には数球団からオファーが届いていた。ちょっとした争奪戦。中日が上林を拾ったのではなく、上林が中日を選んだ。先日、決め手を本人の口から聞いて、僕はわが耳を疑った。