御嵩町立図書館の貸し出し保留問題、著者と町が和解へ 岐阜地裁損害賠償訴訟：中日新聞Web

岐阜県御嵩町の産業廃棄物処分場問題を記した書籍が、前町長の意向で約1年にわたり町立図書館で貸し出さなかったことで精神的な苦痛を受けたとして著者が町に損害賠償を求めた裁判で、町と著者でフリージャーナリストの杉本裕明氏（東京都）が和解する見通しとなった。町と杉本氏が取材に明らかにした。6日の審理で合意する見通し。 杉本氏は著書「テロと産廃 御嵩町騒動の顛末（てんまつ）とその波紋」（花伝社）を渡辺公夫前町長と町立図書館に寄贈。2021年3月、渡辺氏が「あんなでたらめを置くわけにいかんと思う」と発言したのを受け、町教委が蔵書としての扱いを保留して倉庫に保管した。だが、町議会で渡辺氏への批判が相次ぎ、22年4月に貸し出しを始めた。