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「ふたりだけの家族」——別れの冬に - エカワ珈琲店の出来事
十二月の冷たい風が吹き始めたころから、私の身体は少しずつ悲鳴を上げていた。 動けばすぐに息が切れ、... 十二月の冷たい風が吹き始めたころから、私の身体は少しずつ悲鳴を上げていた。 動けばすぐに息が切れ、胸の奥に鈍い痛みが走る。 けれど、そんなことに構っていられなかった。妻が入院していたからだ。 毎日、数時間は病院で過ごして、顔を見て、手を握って、声をかける。それが私の一日だった。 12月25日、クリスマスの朝。症状はこれまでにないほど強くなっていた。 面会に訪れた病院で、そのまま診察を受けることになり、検査の結果、急性期の大病院へ救急搬送。即座に入院となった。 診断は「心不全」。最初の一日はHCU、翌日からは一般病棟へ。 まさか、自分がこのタイミングで倒れるとは思ってもいなかった。 そして、12月27日の早朝。入院中の私のスマートフォンに妻の入院先病院から連絡が入る。 妻の容態が急変したという。だが、私は病院のベッドの上。すぐに動けるはずもない。 妻の兄に連絡を取り、代わりに駆けつけてもらっ



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