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年金だけでは食べて行けない、でも――健康なら働いて暮らしていける - エカワ珈琲店の出来事
2022年の春、エカワ家の家計支出は毎月33万円ほどだった。 「大雑把な暮らし」と自分で言いながら... 2022年の春、エカワ家の家計支出は毎月33万円ほどだった。 「大雑把な暮らし」と自分で言いながらも、夫婦ふたりで営む小さなコーヒー豆自家焙煎店の生活は、どこかのんびりしていて、どこか張りつめてもいた。 当時の私は70歳。公的年金は月に8万円ほど。そこから介護保険料が引かれるから、実際に手元に残るのはもっと少ない。 妻は61歳で、年金受給まではまだ4年。仮に受給しても6万円ほどだから、ふたり合わせても家計には到底届かない。 「年金だけでは暮らせない」 そんな当たり前の現実を、私たちは自営業という形で乗り越えていた。 パパママストアの常識を裏切った店 資本主義の教科書には、こう書いてある。 「高齢の零細商売は、売上が減り、過去の蓄えを食いつぶし、やがて廃業する」 しかし、エカワ珈琲店はその逆を歩んでいた。 2010年代に都会で静かに始まったコーヒー豆自家焙煎店のブームが、和歌山にも届いて来て



2026/04/16 リンク