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サラリーマンと自営業 ― エカワ珈琲店店主の回想、2015年まで - エカワ珈琲店の出来事
二十代、三十代の私は、ごく普通のサラリーマンだった。 公務員として働き、収入も待遇も、世間一般の「... 二十代、三十代の私は、ごく普通のサラリーマンだった。 公務員として働き、収入も待遇も、世間一般の「平均的な暮らし」の中にいたと思う。 だが三十代後半、私はその道を離れた。 年功序列の果実を受け取る前に、組織の空気に馴染めず、脱サラしてしまった。 怠け者だったのかもしれないし、ただ自分の性分に正直だっただけかもしれない。 脱サラして十四年、二〇〇六年の私、― 商売の波に揺られながら 脱サラしてしばらくの間、商売は順調だった。 焙煎機の音が心地よく響き、店の前を通る人の足取りも軽く見えた。 同世代のサラリーマンよりも収入が多く、「自分の選択は間違っていなかった」と胸を張れた時期だ。 だが、商売には波がある。 その波は、時に想像以上に大きく、容赦なく押し寄せてくる。 売上はゆっくりと下降線を描き始め、気づけば二〇〇六年頃には、同世代の元同僚たちと比べても惨めなほど収入が落ち込んでいた。 脱サラ当



2026/04/26 リンク