このところ、日本の自給率の低下といった話題をよく耳にします。ただし、自給率といっても、その主な計算方法には、カロリーを基本にしたもの、食料の重さを基本にしたもの、生産額を基本にしたものの三種類があるようです。よく話題に上がるのは、カロリーを基本にした食料自給率で、平成19年度のカロリーを基本にした日本の食料自給率は40パーセント、残りの60パーセントは海外からの輸入に依存していることになります。これに対して、同年の主な先進国の自給率を見ると、例えば、イギリスが70パーセント、ドイツが84パーセントと、日本に比べて圧倒的に高い数字が並んでいます。さらに、フランス122パーセント、アメリカに至っては128パーセントと、自国の需要を満たせるどころか、補って余りある食料を生産している国もあります。最近では、こうした日本の食料生産状況に対して、輸入が止まってしまったらどうなるのか、日本の農業を何とか