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作者の「異様な本気」の凄みが充溢する不可思議な面白さ 黒田硫黄『船頭安五郎』|マンガ停留所|中条省平
早いもので、黒田硫黄が『大日本天狗党絵詞』の独創的なタッチと奇想天外な物語で、マンガ好きの度肝を... 早いもので、黒田硫黄が『大日本天狗党絵詞』の独創的なタッチと奇想天外な物語で、マンガ好きの度肝を抜いてから、もう30年以上経ちます。 今回、黒田が1巻目を刊行した『船頭安五郎』(リイド社)は、士郎正宗の原案による『アップルシードα』を別にすると、黒田のオリジナル長編作品としては、『セクシーボイスアンドロボ』(未完)と『あたらしい朝』に次ぐ第4作ということになります。 それでも、『あたらしい朝』の完結から数えてもう16年にもなりますから、黒田硫黄ファンとしては、待ちに待った久々のオリジナル長編の開幕です。 で、まず最初の印象としては、『大日本天狗党絵詞』以来の、というより『天狗党』を凌ぐほどの黒ベタと太い墨の描線の復活に、懐かしいだけでなく、なにか異様な作者の「本気」を感じて、うれしくなりました。 というのも、黒田硫黄というマンガ家は、きわめて繊細な自意識の裏返しとして、自作解説などで、わざ


























2026/06/15 リンク