「キノコの柄、食べないで」 毒キノコの毒性成分偏り、画像分析で判明 秋に食中毒多発｜社会｜地域のニュース｜京都新聞

毒キノコの毒性成分は、柄に集中していた－。立命館大の研究グループが、食中毒を引き起こすツキヨタケについて毒性成分の部位ごとの分布を調べた結果をまとめた。ツキヨタケは食中毒発生件数が特に多い毒キノコの代表格。野外で採ったキノコを食べる際には十分な確認が必要だが、念のために柄を食べるのを避ければ食中毒リスクを低減できるかもしれない、としている。 ツキヨタケは、夏から秋にかけて国内各地でブナなどの枯れ木に発生する。シイタケやヒラタケなど食用キノコと良く似ているが、「イルジンＳ」という毒性成分を含んでおり、毎年のように嘔吐（おうと）や腹痛の食中毒を発生させている。 立命大薬学研究科（滋賀県草津市）の井之上浩一教授、松井茂樹さんらのグループは、特定の物質の分布を視覚的に示す質量分析イメージング装置を用いてツキヨタケを解析。キノコをかさや柄などに９分割してイルジンＳの分布状況を調べたところ、柄の部分で

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“夏から秋にかけて国内各地でブナなどの枯れ木に発生する。シイタケやヒラタケなど食用キノコと良く似ている”“その性質を抗がん剤に活用する計画もあり、グループが利用法を研究する中で今回の成果を発見した”