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四天王寺の泥本 - megamouthの葬列
四天王寺で定期的に行われる古本市に行った。境内に古書店のテントがたくさん張られていて、その中に即... 四天王寺で定期的に行われる古本市に行った。境内に古書店のテントがたくさん張られていて、その中に即席の書棚が木々のように生えている。昨日降った雨がテントの足元に水たまりを作っているから、棚を移動するたび、水を跳ね上げないようにそっと足を動かさなくてはならなかった。 前にも書いたことだが、僕は本を読めない。最後に一冊の本を読み切ったのがいつだったか、ほとんど思い出せない。だから古書市に出かけること自体が矛盾なのだけど、こうやってよすがにすがるように、来てしまうのだった。ちょうど春の嵐が来ていて、空は晴れているのに時々強風が吹いて、テントがギシギシと鳴った。 奇妙な話だが、本を読めない僕も、本を「探す」ことはできる。最近、一日10行ほどのペースで読んでいるポール・オースターとか、解説書の序文だけを読んで良かった道元の正法眼蔵に関する本だとか、そういった雑多な興味を棚の前で思い出して、さもそうした

