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「不要不急の仕事」の発想がない日本は、危機に対して脆弱な社会
<日本人にとって失業は単に収入が途絶えるだけでなく、社会的な孤立を意味する> 新型コロナウイルスの... <日本人にとって失業は単に収入が途絶えるだけでなく、社会的な孤立を意味する> 新型コロナウイルスの感染防止のため、日本でも首都圏、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が出され、外出自粛が呼び掛けられている。世界を見れば「不要不急の労働」を禁止する国も出てきた。南欧のスペインだ。 「不要不急の労働」という言い回しは、日本人にとっては違和感があるが、働くことをそこまで重視しないお国柄が出ているように思える。スペインの失業率は非常に高く、2ケタは普通だ。それでも国民は、明るい太陽を浴びながら談笑したり、寝転んだりしている。 しかし日本は違う。失業のダメージは大きく、「失業=人生終了」という深刻さで考えられている。職を失っても命まで取られることはないのだが、思いつめて自ら命を断ってしまう人もいる。 統計データでも、失業と自殺は強く相関している<図1>。男性は特にそうで、失業率と自殺率の時系列カーブを描く
2023/11/12 リンク