岡本太郎が沖縄で起こした“事件” その真相に迫る映画 天才芸術家のラブレター | 沖縄タイムス＋プラス

著名な芸術家、岡本太郎が沖縄で撮った写真を手掛かりに追体験し、いわゆる「後生（グソー）事件」の真相にも迫るドキュメンタリー映画「岡本太郎の沖縄」が、２７日から桜坂劇場で先行上映される。プロデューサーの山里孫存（まごあり）・沖縄テレビ報道制作局次長は「日本を代表する芸術家、岡本の沖縄への思いを伝えたい。映画は（岡本からの）ラブレターへの返事」との思いを込めている。 岡本は１９５９年に那覇市の壺屋や市場、読谷村の闘牛場などを取材、６６年には久高島に渡りイザイホーを写真撮影し、発表した。この体験は著書「沖縄文化論−忘れられた日本」（中公文庫）に記した。 映画では写真や著作を手掛かりに、撮影地や写真に写っている人々を訪ね歩いた。沖縄テレビが６６年に撮影したイザイホーを、デジタルリマスター化した鮮明な映像も使っている。 岡本が久高島の風葬を撮影して発表し、論争を呼んだ「後生事件」については、新聞記者