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『夜市』ブログ小説NO.22 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
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『夜市』ブログ小説NO.22 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
夜市 静かな森で人魂が淡く青白い光で揺れている。怪鳥の囀りがさらに夜を深めた。 ここは夜市。 そう、... 夜市 静かな森で人魂が淡く青白い光で揺れている。怪鳥の囀りがさらに夜を深めた。 ここは夜市。 そう、絶対に立ち入ってはいけない場所だ。 何かと引き換えに、なんでも手に入れられる場所。僕はランタンを片手にここまでさまよってきた。 いつの間にか乾いた涙の跡が分からなくなるくらい、汗をかいていた。 姉を救いたい。幼い頃からずっと僕の面倒を見てくれた唯一の家族を。 しばらく夜市を歩くと、三つ目の蛙が砂時計を売っているのが目に飛び込んだ。 『寿命屋』 壊れかけの看板にそう書いてあった。 「ここだ」 「なんだ坊主。命を買うのか?高いぞ」 「あぁ。僕が出せるものならなんでも出すよ」 三つ目の蛙は「こいつは気に入った」と嗤った。 迷いはなかった。 僕は両目の視力を失い、姉の寿命を買った。これでいいんだ。 夜市から下界に戻されると、懐かしい花の香りがした。姉さんのとても好きな花。 光は失ったけれど、心に灯っ