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『ファスナー』ブログ小説NO.24 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
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『ファスナー』ブログ小説NO.24 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
ファスナー 真夏の日差しが照り付ける灼熱の中、限られた視界でテーマパーク内を走り回っていた。 アス... ファスナー 真夏の日差しが照り付ける灼熱の中、限られた視界でテーマパーク内を走り回っていた。 アスファルトの絨毯が蜃気楼のような煙を吐く。 朦朧とする意識の中で、子ども達の歓声に何度も救われた。 テーマパークの着ぐるみ。孤独と背中合わせに幸せが充満する空間。そう、このどこにでもある着ぐるみの中こそが自分の居場所だ。 子どもたちに囲まれる人気者もファスナーを下ろせばただの人間。 ロッカールームで途端に無気力が襲ってくる。だから俺は着ぐるみの中でしか生きられない。 子どもの笑顔があればそれだけで良い。 娘を遊園地の事故で亡くした時、もうとっくに人間のファスナーは下ろしたんだ。 今も娘を探し続け、テーマパークを必死に走り回る。 ファスナーが壊れてしまうその日まで、この着ぐるみの中で懐かしい娘との時を感じていたかった。 www.reading-salad.com