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初恋(恋愛私小説Vol.4) 思い出してみませんか、初恋のときのあなたの心の風景を。 君との「もしかして... 初恋(恋愛私小説Vol.4) 思い出してみませんか、初恋のときのあなたの心の風景を。 君との「もしかして」という夢想が、今も時々僕を支えてくれています 実家にある僕の机の引き出しの奥に、一枚の古い年賀状が忍んでいる。帰省すると僕は必ずその黄ばんだ葉書を手に取り、色あせた文字とイラストをながめる。するといつも心の片隅から聞こえてくる声がある。それは少年だった僕の声で、決まってこう言うんだ「ありがとう、Uちゃん」って。 ・・・ Uちゃんとはたぶん小学一年から同じクラスだったと思う。なぜ、たぶん、かというと当時の僕は「学校」と「女子」にまったく興味がなかったから、その2つに関してはあまり覚えていないのだ。授業中は黒板など見もせずノートに漫画ばかり描いていたし、それさえ少し飽きれば鼻くそまるめて窓から指ではじいたり、もっとやることがなくなるとボリボリと頭を掻いて(前夜にお風呂に入っていなければ)落
2024/03/05 リンク