パワハラ疑惑について釈明する斎藤元彦・兵庫県知事(左)。傍聴席では報道陣や県民が成り行きを見守った =30日午後、神戸市中央区(代表撮影) 職務に関する疑惑を文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で初めて証人尋問に臨み、職員に対する一連のパワハラ疑惑について、業務上の指導の範疇(はんちゅう)との認識を改めて示し、正当性を主張した。一方、この日の百条委に斎藤氏に先立って出頭した部下らは「理不尽な叱責を受けた」と証言。自身の言動を巡る知事の認識と職員の受け止めとの乖離(かいり)を、強く印象づける結果となった。 「頭の中が真っ白になった。指導の範囲内とは思えないような言い方だった」 昨年11月、斎藤氏が出張先で公用車を降りてから建物入り口まで約20メートル歩かされ、職員を怒鳴ったとされる件。告発文書に記載されたこのパワハラ疑惑について、現場で斎藤氏を案