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【記者発】「老後2千万円」騒動で反省 経済本部・米沢文
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【記者発】「老後2千万円」騒動で反省 経済本部・米沢文
「老後に2千万円が必要」とした金融庁金融審議会の報告書をめぐる騒動で、金融を長く担当してきた記者... 「老後に2千万円が必要」とした金融庁金融審議会の報告書をめぐる騒動で、金融を長く担当してきた記者として反省したことがある。「貯蓄から資産形成へ」と、これまで何度も紙面で取り上げてきたつもりだが、そうした考え方があまり浸透していないことを実感したからだ。 報告書の本来の目的は、国民一人一人に人生設計やそのために必要なお金について真剣に考えてもらうことだった。具体的な行動を促すためにも、特定の金額を出すことは重要だった。 当然ながら資産形成のストーリーは人によって異なる。2千万円は「高齢者夫婦の平均的な姿」として、無職の夫(65)と60歳以上の妻が今後30年生きる場合、年金収入以外に必要となる金額として示したものだ。 ところが今月3日に報告書が公表された後、言葉足らずだったこともあり「2千万円」や「毎月の赤字額が5万円」の表現が独り歩きした。麻生太郎財務相兼金融担当相が報告書の受け取りを拒否し