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【さらば愛しき人よ】『O嬢の物語』『不思議の国のアリス』『婦人公論』…高貴な頽廃とエロスの画家、金子國義さん
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【さらば愛しき人よ】『O嬢の物語』『不思議の国のアリス』『婦人公論』…高貴な頽廃とエロスの画家、金... 【さらば愛しき人よ】『O嬢の物語』『不思議の国のアリス』『婦人公論』…高貴な頽廃とエロスの画家、金子國義さん 『ドン・キホーテ』の中でサンチョ・パンサがこんなことわざを口にする。《お前が誰といっしょにいるか言ってみな、そうしたらお前がどんな人間かを言ってやる》 付き合う人間を見れば、その人物がどういう人間かわかるというのだ。金子國義さんが一緒に仕事をしてきた人々を思い返してみると、作家の澁澤龍彦、人形師の四谷シモン、ファッションデザイナーのコシノジュンコ、仏文学者の生田耕作、ミュージシャンの加藤和彦、ロックバンド「ラルク・アン・シエル」のhydeといった名前が出てくる。 誰もが独特の美意識を持ち、美のために生き、美に殉じるという唯美主義者ばかりではないか。 フランス・エロチシズム文学の紹介で知られる生田耕作は評論集『黒い文学館』の中で、金子さんについて触れている。《クニヨシ・カネコは仮に2