【マチ弁は元労働Ｇメン（下）】町のつながりと学ぶ意欲が武器（1/5ページ）

（上）赤字の責任を社員に押しつけ、障害年金を横領…働き手を使い捨てる日本社会の劣化 労働Ｇメンである労働基準監督官から、地域住民の相談をくみ取る町の弁護士「マチ弁」に転じた土井裕明さん。その「原点」は大学時代にあった。（聞き手 今村義丈） バイト三昧の大学時代 労働者の理不尽を経験 －－労働基準監督官を務めながら弁護士に転身した 土井 実は監督官になる前から、いずれは弁護士に、と思っていたのです。監督官も、弁護士も、法律を武器に人を守る仕事で、それが職に就く動機にもなった。国家公務員試験を受ける時、法律の勉強をするでしょう？ 進学した京大では経済学部でしたが、どうせ法を学ぶならとことん勉強して司法試験を目指したい、と。 －－勉強が好きだった 土井 いや、実は大学時代はあまり勉強しなかったんですよ。いまは、もったいないことをしたなという反省もある。 －－出身は函館（北海道）ですが、大学は京都

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【今週のフクシ・エントリ！】“(母子家庭からの相談で対応考えた時、子供の預け先、不動産屋、役所の人など)顔がごく自然に浮かぶ。こちらが頼りにした人がまた誰かを紹介してくれ、相談者の手助けにつなげられる”