エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
【今週はこれを読め! ミステリー編】滅法おもしろい家族サバイバル小説〜永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
【今週はこれを読め! ミステリー編】滅法おもしろい家族サバイバル小説〜永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
確かに長大、しかしするする読めて滅法おもしろい。 永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)が8月頭に... 確かに長大、しかしするする読めて滅法おもしろい。 永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)が8月頭にでん、と出て1月が経った。今年は大長篇の当たり年で、京極夏彦『了巷説百物語』(KADOKAWA)が出たかと思えば、翻訳でマット・ラフ『魂に秩序を』(新潮文庫)、さらに版型そのものが大きい奥泉光『虚史のリズム』(集英社)と千ページ超えの作品が相次いでいる。それに比べれば軽い軽い、だって八百ページないんだもの。いや、十分に厚いのだけど。 厚い厚い、と不安を煽るようなことを書いたが心配はご無用である。大正年間の横浜を主舞台とするこの作品は、読者に優しい親切設計になっているからだ。主人公の高木かな子は、登場したときは学齢に達しない少女であった。母親である高木ひさが亡くなった後、彼女は横浜きっての素封家である檜垣澤家に引き取られた。かな子は、当主である要吉が妾のひさに産ませた子だったのだ。幸いだったのは