「その夜の侍」堺雅人＆山田孝之インタビュー | WOWOWオンライン

堺雅人（以下、堺）：基本的には赤堀さんに言われた通りにやりました。ただ、自分の中では3・11という補助線もありました。僕が演じた中村は、妻の弔い方がわからない男。それが、出所してきた木島とある方法で向き合った結果、妻の死を受け入れられるわけではないけれど、ようやく妻を弔う心の準備をすることができた。3・11もそうだと思うんですけど、そんな簡単に人は人の死を受け入れられないし、どう弔意を表現したらいいかわからない。中村のそのとっちらかった精神状態を綺麗事ではなく描こうとしているのがいいなと思い、「弔意」と「綺麗事ではない人間の姿」をキーワードに、台本を読みました。 山田孝之（以下、山田）：最初は木島の行動も考え方もわからなかったし、演じている間も実はなかなか理解できなかったんです。その「わからなさ」を味わいたいというのが、出演の動機でした。現場では赤堀さんが「こんな風に」という手本を芝居で見

[garamani1983]

長回しが多用されてて、元々は戯曲だったとわかって納得。