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同じ本をつい何冊も買ってしまう - 或るロリータ
久々に本屋へ出かけた。 空き時間に立ち寄ることはあれど、本屋を目的に出かけるというのはそうそうない... 久々に本屋へ出かけた。 空き時間に立ち寄ることはあれど、本屋を目的に出かけるというのはそうそうない。田舎住みなので新刊が出るのも遅いし、食料品以外は大抵Amazonで済ませてしまうのが田舎者の習性なのだ。 そんな私が唯一Amazonで済ませられない買い物が、表紙目当ての文庫本を買うことである。 今、古典作品の装丁はとても凝っている。というより現代的だ。周りに並ぶ新刊にすっかり馴染んでいる。だからこそ若い人や知らない人にも手に取りやすいのだろう。私はコレクターの側面があるので、青空文庫で読むことのできるような作品を、わざわざ買ってしまうのだ。特に角川文庫なんかは、グッとくる表紙にいちいち新装するものだから、私は人間失格を三冊も持っていたりする。 今回目当てだったのは、太宰治の「女生徒」である。 偶然TVでこの表紙のものが紹介されていたのを見て、購買意欲を刺激されてしまったのだ。Amazonで