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asahi.com(朝日新聞社):「無から有生む仕事」現代の名工、パティシエの稲村さん - 社会
アメ細工をつくるパティシエの稲村省三さん=東京都台東区上野桜木2丁目、関田航撮影 東京・上野の桜... アメ細工をつくるパティシエの稲村省三さん=東京都台東区上野桜木2丁目、関田航撮影 東京・上野の桜並木沿いに、平日でも行列ができる洋菓子店がある。オーナーでパティシエの稲村省三さんは、洋風アメ細工「シュクル」などの製菓技能や後進育成の実績で、現代の名工に選ばれた。 165度の高温に煮詰めたアメを練り込み、素手で素早く引きちぎる。こうしてできたバラの花弁を巧みに重ね合わせてオブジェのような作品に仕立てる。まるで金属やガラスのような輝きを放つ。 「人生を華やかに彩るケーキもシュクルも、もともとは形のない砂糖や小麦粉。無から有を生み出す仕事です」 都内のホテルで製菓を学び、20代の終わりに渡った欧州でシュクルに出会う。有名店で働くにはコンクールで認められるしかない。パリの安アパートで毎晩、キャンプ用バーナーを手にシュクルを作り続け、上位入賞を果たして一流店で修業した。 帰国後、ホテル西洋
2009/11/10 リンク