黒田緩和に油断は禁物、予想外に早い出口の可能性も－ＣＰＩ算出改定 - Bloomberg

（ブルームバーグ）：日本銀行が総務省管轄の消費者物価指数（ＣＰＩ）の算出方法に改善を求める動きは、異次元緩和からの出口が大方の市場予想より早く訪れることを示唆しているかもしれない。 ６月25日。日銀の前田栄治調査統計局長はＣＰＩ基準改定を検討する内閣府の統計委員会で、現在の指数は住宅の老朽化を反映していないため、実態より低く出ていると指摘。家賃の品質調整をすれば、全体を最大0.2ポイント押し上げる可能性があるとした。生鮮食品を除いた全国ＣＰＩ（コアＣＰＩ ）の上昇率は５月に前年比0.1％。ＣＰＩ全体の２割を占める「家賃」は0.3％低下した。 総務省が５年に１度で検討しているＣＰＩ基準改定をめぐっては、黒田東彦日銀総裁が２％のインフレ達成を見込む「2016年度前半ごろ」の来年７月中旬に、新基準による数値が事実上、判明する見通しだ。消費者物価の算出に住宅の経年劣化を家賃の上昇とみなす品質調