河北新報 東北のニュース／３論文に同一写真？ 東北大・井上前総長 近く調査委設置

３論文に同一写真？ 東北大・井上前総長 近く調査委設置 井上氏が（上から）１９９６年、９７年、９９年の研究論文にそれぞれ掲載した試料写真。試料の形状や汚れ、物差しとの位置関係が酷似している 東北大の井上明久前総長の研究グループが、１９９６年発表の論文に掲載した合金の試料写真を９７、９９年の論文に使い回していた疑いがあることが２１日、分かった。９７、９９年は別の合金の試料として掲載していた。東北大は大学院経済学研究科の大村泉教授らから出された研究不正の告発を受理し、近く第三者による調査委員会を設置する方針を決めた。 論文はいずれも、日本金属学会の欧文誌で発表された。９９年の論文は２０００年の日本金属学会論文賞（物性部門）を受賞した。 大村氏によると、９６年はネオジウムが主体のバルクアモルファス合金の磁気的性質、９７、９９年はジルコニウムの組成が最も多い同合金の強度など機械的性質がテーマ。

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３論文に同一写真？　東北大・井上前総長　近く調査委設置