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〔週刊 本の発見〕『正義の人びと』/帝政ロシアの圧制とテロリスト
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〔週刊 本の発見〕『正義の人びと』/帝政ロシアの圧制とテロリスト
●『正義の人びと』(アルベール・カミュ 著、白井健三郎 訳、新潮社、カミュ全集5『戒厳令・正義の人び... ●『正義の人びと』(アルベール・カミュ 著、白井健三郎 訳、新潮社、カミュ全集5『戒厳令・正義の人びと』、1973年刊・古書)/評者=大西赤人 本好きの人であれば少なからず、自分を変えた一冊とか、何度となく読み返す一冊とかがあることだろう。ところが大西には、それに類する特定の書物は思い浮かばない。〝総ての読書から、意識無意識にかかわらず何らかの影響を受けてきたのだ〟と自分に都合よく解釈しているのだが、曲がりなりにも文章に携わっている割には、感性が案外鈍いのかもしれない。とはいえ、もちろん記憶に刻み込まれた作品はあるわけで、十七歳頃に読んだ――『異邦人』で知られる――カミュの戯曲『正義の人びと』は、そのうちの一つである。本作は、ロシア革命(1918年)に先立つ1905年に起きたモスクワ総督・セルゲイ大公(ロマノフ王朝最後の皇帝・ニコライ二世の叔父)暗殺事件を主題とし、大公の馬車に爆弾を投げた