【なるほどキャンプ情報】昔と今の大きな違い - 野球 - SANSPO.COM

昔のキャンプってどうだったの？ サンケイスポーツ専属評論家の野村克也（７５）、江本孟紀（６３）両氏に聞きました。ブルペン捕手、打撃投手を必死に務めたルーキーイヤー…。今の恵まれたキャンプとはまったく違う、当時の選手たちの闘いがあったのです。 練習環境や宿泊施設…それはもちろん良くなった。しかし、今と昔の違いといえば、なんといっても選手を支える裏方の人数だ。かつては驚くほど少なかった。 １９５４年に南海に入団した野村氏は、当初球団から「ブルペン捕手」の扱いだった。当時はブルペン専属の捕手がおらず、選手として採用しておくことが多かった。のちの三冠王も、１年目のキャンプはひたすら投球を受け続けるだけ。 雑用に追われているとすぐに日が暮れてしまう。「故郷を万歳で送り出されてプロ野球選手になったと思ったら、裏方仕事ばかり、打撃練習も満足にできなかった」。夜の素振りだけが、自分のための練習だった。 「