エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第1回 2歳7ヶ月の記憶
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第1回 2歳7ヶ月の記憶
見た記憶のある映画をさかのぼってみる。どんどんさかのぼってみる。 自分の場合、まちがいなく『わんぱ... 見た記憶のある映画をさかのぼってみる。どんどんさかのぼってみる。 自分の場合、まちがいなく『わんぱく王子の大蛇退治』にたどり着く。 昭和38年4月封切。そのとき、自分は3歳に達していない。自分の人生全体の中でももっとも古い記憶といってよい。 記憶はかなり鮮明に残っている。 映画館は、同居していた母方の祖父が経営していた駅前の映画館だ。 防音のために分厚くクッションが張られた扉を開けると、黒い暗幕がある。それをくぐらないと客席にたどり着けない。ほこり臭い暗幕のにおい。 引率してくれた大人は、映画館主の家族であるのに上映プログラムをよく確かめなかったのか、どうせ年端もいかない子どもに見せるのだからそれで構わないと思ったのか、入場するといきなりクライマックスシーンが始まろうとしていた。 アカハナが震えている。ギザギザの山の向こうから巨大な影が姿を現し、甕を薙ぎ倒す。タイタン坊が何かを放り上げる。