サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
yukitachi.cool.ne.jp
うつ病には、さまざまなデータがあります。たとえば、生涯のうちに1度はうつ病にかかる人の割合で考えると、10パーセントから20パーセントにもなる、と言われています。つまり、5人に1人から10人に1人という割合です。 「うつ病は心のカゼ」という言葉も、それだけありふれた病気だという意味でなら、まさにそのとおりだと言えるでしょう。 しかし、カゼと比べると、うつ病は、長い治療期間が必要となります。重くなると、仕事や学業など、社会生活に与える影響も比べものにならないくらい大きくなります。 さらにうつ病には、もっとも重い症状である「自殺」があります。適切な治療を行わないと、10人に1人は自殺してしまう、という統計値もあります。 「うつ病は心のカゼ」とは言っても、適切な治療がもっとも必要な病気の1つだと考えるべきでしょう。 精神医療は、日進月歩です。以前は治りにくかった1部のうつ病でも、治療成
このページでは、主に子供の「精神療法」として利用されている「箱庭療法」と「遊戯療法」について、説明させていただきます(その他の「精神療法」につきましては、「精神療法1 精神療法の種類と一般精神療法・簡易精神療法」のページをご参照ください)。 1.箱庭療法 「箱庭療法」は、1929年、イギリスの小児科医ローエンフェルトが、子供のための心理療法として考え出したものです。それを、ユング派の心理療法家ドラ・カルフが「砂遊び療法」として発展させました。 後に、日本の心理療法の第一人者であり、ユング派の心理療法家でもある河合隼雄氏が日本に持ち込み、「箱庭療法」と名づけました。 その方法はいたって簡単で、52cm×72cm、高さ7cmの長方形の箱に砂を入れます。さらに、動物や植物、建物などのさまざまなおもちゃ、人形などを用意して、適当な場所においておきます。 患者(クライエント)は、箱庭のなか
Ukai, or cormorant fishing, is a captivating and ancient Japanese tradition that dates back over 1,300 years. This unique fishing technique, practiced along several rivers in Japan, combines history,...
このページでは、精神療法のひとつ「家族療法」を中心に、関連領域である「システムズ・アプローチ」や「サイバネティクス理論」についても、お話を進めていきたいと思います(その他の「精神療法」につきましては、「精神療法1 精神療法の種類と一般精神療法・簡易精神療法」のページをご参照ください)。 「家族療法」は、アメリカで1950年代に生まれた、比較的歴史のある精神療法です。「家族カウンセリング」、「家族セラピー」、「ファミリー・セラピー」とも呼ばれます。 「家族療法」の考え方の基本は、家族を「システム」としてとらえるところです。家族ひとりひとりは、家族というシステムの成員(メンバー)になります。 たとえば、家族のひとりが「うつ病」などの心の病気にかかった場合、患者だけを治療するのではなく、家族全体を治療対象としてとらえます。患者ひとりに治療を行っているときにも、家族全員に対する治療を念頭に置
疲れやストレスを感じている人、不安や心配ごとから離れられない人、とにかく癒されたい人、もっと健康になりたい人、そんな人たちのためのホームページです。このサイトのメインテーマは、「癒し」と「心」です。 でも、「癒し」や「心」って、漠然としていて、意味がつかみにくい言葉ですね。 当サイトでは、この「癒し」と「心」という2つのテーマについて、心理学(臨床心理学)、精神分析、認知科学、精神医学、脳科学、生理学、言語学、行動科学、哲学、予防医学、心身医学などの専門的な分野を下地にして、本格的に追求していきたいと思います。 とは言いましても、当サイトは、専門家のためのものではありません。どなたでもご理解いただけますよう、さまざまな日常の出来事などをまじえて、わかりやすくお話ししていくつもりです。 現在は、読みやすくてためになる癒しのメッセージ「きまぐれコラム」、パソコンを使ったユニークな心と体
「劣等感」も「コンプレックス」も、日常の会話のなかで、よく聞く言葉です。 でも、その意味については、ハッキリとはわからないという人が多いのではないでしょうか。 今回のコラムでは、「劣等感」と「コンプレックス」について、お話しさせていただきたいと思います。 「劣等感」というのは、実際にどうなのかとは関係なく、自分が劣っているとか、無価値だとか、生きていけるか自身がない、というような感情のことです。英語では、inferiority feeling と書きます。 無意識の「葛藤」に苦しむ神経症者の、一般的な傾向とほぼ同じですね。 「劣等感」のことを、「コンプレックス」と言い換えて表現する人も多いですが、この場合の「劣等感」は、 inferiority complex のことです。 complex とは、直訳すれば「複合観念」であり、 inferiority complex は、劣等の
「甘やかされて育つと、ちょっとしたことでくじけやすい」というのは、定説になっています。 たとえば、ずっと優等生だった子供が、大学受験で失敗すると、ひどい状態になったりします。 社会人でも同じことです。 たとえば、有名大学を卒業して有名企業に就職。ここまでは順風満帆なのですが、ちょっとした仕事の失敗が原因で、会社に通うことさえできなくなってしまいます。 よくあるパターンです。 このような人たちの生育環境を見ると、親の社会的地位が高く、幼少期から何不自由なく育っていて非常に恵まれている、というのもお決まりのパターンです。 そして、「恵まれた家庭環境のなかで甘やかされて育つと、傷つくことがないため、ちょっとしたことで挫折して、なにもできないようになってしまう」 これが、一般的な知識人と言われている人たちの、お決まりの意見です。 しかし、本当にそうなのでしょうか。 私は、そのよう
今回のテーマは、子供に「かわいそう」と言ってしまうことが、実は、精神的な虐待と同じなんだ、ということです。 たとえば、目の前で、子供が転んでケガをしてしまった場面を考えてみましょう。 「痛いよう・・・痛いよう・・・」 痛がって泣いている子供に対して、「かわいそう」だと感じるのは、誰しも、当然のことでしょう。さらには、「おお、かわいそうに」と子供に対して手を差し伸べるのも、ごくごく自然のことのように思われます。 でも、よく考えてみてください。この場面で必要なのは、「かわいそう」という言葉でも、ただ単に手を差し伸べることでもありません。 まず、ケガの様子を観察して、必要な措置をとらなければなりません。もし、大怪我だったら、すぐに応急手当が必要になります。 骨折をしているようでしたら、下手に動かさずに、救急隊などの専門家に任せる必要があります。 こうした迅速で的確な判断と行動が、ケ
心理学や心理療法でよく使う言葉に、「感情転移」と「転移性治癒」というものがあります。 何となく簡単にわかるようでいて、実は、とても奥が深い言葉です。 今回のコラムでは、この2つの言葉を取り上げてみましょう。 まずは、「感情転移」についてです(当サイトのメイン・コンテンツのひとつである「サイストリー」では、この「感情転移」という現象を、脳の構造から解説しています。ぜひご覧ください)。 「感情転移」は、日常生活のなかでも、よく見られる現象です。 たとえば、ある人に対して、突然怒りや恐怖の感情を感じたりします。どうしてそう感じるのか、わかりません。 こんな場合には、怒りや恐怖の感情を「抑圧」していることが原因だと考えられます(「抑圧」に関しましては、以前のコラム「神経症と不安障害について」をご参照ください)。 「抑圧」している感情は、本来は父親に対するものだったり、母親に対するもの
私もそうですが、長時間パソコンに向かう仕事をしている人は多いと思います。 仕事だけでなく、インターネットを使った交通情報や地図の検索、ニュースや趣味の情報検索、電子メールのやりとり、ネット・ショッピングなど、パソコンを使う機会は増える一方です。 いろいろな学習や画像・音楽編集、DVD鑑賞などでも、パソコンは大活躍です。 これだけパソコンを使う機会が増えてくると、どうしても目に大きな負担がかかってきます。 最近流行りのデジタル・ハイビジョン放送やホーム・シアターを使ったDVD鑑賞、全世界的な娯楽として定着したテレビ・ゲームでも、目は酷使されます。 こんな生活を続けていると、目が疲労して当たり前ですね。 私も、慢性的な目の疲れには、ずいぶん悩まされました。 そして、ご多分に漏れず、いろいろなサプリメントや健康食品を試したり、健康器具を使ってみたり、体操をしたりもしました。 多く
脳の構造と進化 近年、特に進歩が著しい学問に、脳科学があります。以前はまったくの謎だった脳について、最近かなり細かいところまで解明されてきたのです。 この節では、最近の脳科学の知見に基づいて、不安というものを、もう一度考えることにしましょう。 まず、生物としてのヒトは、動物の延長として考えることができます。それは、脳についても言えることです。 脳の構造からみても、ヒトとほかの動物とでは、共通点が多いことが分かっているからです。 また、ヒトを進化の最高の状態だとすると、進化にともなって、脳が徐々に巨大化していることがよくわかります。 この脳の巨大化を下等動物から高等動物への進化の過程、つまり系統発生として考えると、古い脳に新しい機能を持った脳が、次々とつけ加わっていったと見ることができます。 一番原始的な脳は、爬虫類にもある脳で、脳幹と大脳基底核です。 次は、鳥類や下等哺乳類
心理学用語のなかに、「防衛機制」というものがあります。 ちょっと難しそうな感じがしますが、心の問題を考える上で、とても重要な言葉です。 このコラムでは、その「防衛機制」について、身近な例を使って、とってもわかりやすくお話ししていきたいと思います。 「防衛機制」とは、自分自身の心を、さまざまな方法で守ることです。 たとえば、急に危機的な状況に陥ったとき、誰でも考えがまとまりにくくなったり、何も手に着かなくなったりします。 もちろん、自分の能力や他人の援助で、なんとか踏ん張って、危機的状況を乗り越えられれば問題ないのですが、いつもうまくいくとは限りません。 そんなときに、心が分裂したり、崩壊したりすることを防ぐ心のメカニズムが、「防衛機制」です。 「防衛機制」には、いろいろなものがありますが、どれも心の病気と密接に関係しています。しかし、「防衛機制」があるからといって、すぐに病気
このページでは、うつ病の病名としてポピュラーになった「大うつ病性障害」、「気分変調性障害」(気分変調症)、「軽症うつ病」などの診断について、詳しく説明していきたいと考えております。 うつ病は、現在では、気分障害のなかの「大うつ病性障害」として診断されるようになってきました(詳しくは、「気分障害・感情障害の分類 (DSM-IV・ICD-10)」のページをご参照ください)。 また、症状が発現しているという意味で「大うつ病エピソード」、躁うつ病の「混合エピソード」との対比で「単一エピソード」という診断名も、よく見られるようになってきました。 さらに、症状が軽いうつ病に「軽症うつ病」、長く続く軽いうつ状態(以前は「抑うつ神経症」(神経性抑うつ)と呼んでいました)に「気分変調性障害」(気分変調症)という診断名を使う医師も多くなってきています。 病名は気にしない ただし、病気のなかには、うつ
パソコンを使ったユニークな健康法。実行すると、心と体がどんどん健康に。不安や恐怖、ストレス、疲れから自由になれます。自分自身を深く知る自己啓発法でもあります。「サイストリー」とは、パソコンを使って「自由な心」を得るための方法論(健康法)です。 その下地となるのは、心理学や精神分析、精神医学、脳科学、言語学、哲学など、ちょっと難しい学問ばかりですが、どなたでもご理解いただけるよう、とてもわかりやすく説明しています。 近年、よく話題に上る「ストレス」についても、その原因や病気との関係、対処法など、詳しく説明してあります。 必要なのは、1台のパソコンとちょっとした向上心だけです。 「自由な心」が得られれば、不安も恐怖もストレスからも自由になれます。 うつ病(気分障害)や神経症(不安障害、パニック障害、強迫性障害、摂食障害、睡眠障害、心気障害、社会恐怖、対人恐怖、恐怖症、テクノストレスな
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『立花裕希の「癒しの広場」』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く