A fleeting moment of perfection Leica M10P, 1.4/50 Summilux ASPH, RAW 先日、友人に誘われて天ぷらの名店に伺う機会があった。日本でも指折りと言われる店だ。 カウンターに座ると、大将が食材、そしてこちらに静かに向かい合っている。食べる速度、箸の止まり方、会話のリズム。そのすべてを読みながら、次の一品を油に入れるタイミングを決めている。食材の水分、その日の湿度、油の対流状態。調理の過程は隠されることなく、目の前で展開される。完成した瞬間がピークであり、それ以外にその天ぷらが存在できる時間はない。 たまたま隣には陶芸家の友人がいた。その人もまた、毎回違う土と、制御しきれない火の中で価値を生み出している。焼成は取り消せない。失敗も含めて作品になる。土と火に対して、毎回、初めて向き合う。 帰り道でずっと考えていた。この二つには、同じ