【コラム】SVB破綻後も市場は知り得ず、米銀リスク実態-ダドリー コラムニスト:William C Dudley "Bill" 昨年のシリコンバレー銀行(SVB)や他の地銀の経営破綻で露呈した弱点の一つに対し、米国の対応はまだ十分でない。規制・監督当局は問題を察知しながら、手遅れになる前に行動させることができなかった。 必要な危機感を醸成するには、十分な透明性が大いに役立つ可能性がある。 2023年3月の経営破綻に先立ち、SVBは30回を超える警告を規制・監督当局から受け、破綻の一因となった金利リスクなどの問題も指摘されていた。取締役会レベルの対応と改善措置のスケジュールが要求されがちな「即時に注意が必要な事項の喚起」(MRIA)も含まれていた。 米連邦準備制度理事会(FRB)が監督する大手18行(資産規模1000億ドル=約14兆5000億円=以上だが、グローバルなシステム上重要な機関は含