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ブックマーク / font-da.hatenablog.jp (8)

  • 社会運動と暴力 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    沖縄の反基地運動が話題になっています。座り込み(シットイン)の定義が議論になっていましたが、ものすごくよくある運動戦術なので、規模や場所や時間の長さなどがバラバラなのは当たり前だろうと思います。ところで、反基地運動であれ、どんな運動においても暴力行為はゆるされない、という声が上がっています。 yoppymodel.hatenablog.com それでは、過去の社会運動における暴力事件を振り返ってみましょう。水俣病運動では、自主交渉派によるチッソ東京社での1年8ヶ月にわたる座り込みの運動(1971-1973)がありました。かれらの目的はチッソの社長と対話することです。結局、正面からの対話は受け入れられなかったので、自主交渉派は突入部隊を組織して*1社長室を占拠し、膝詰めで社長と話し合いました。その様子は映像で記録されています。その後、自主交渉派は補償協定を結ぶ立役者となります。 水俣一揆-

    社会運動と暴力 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 新刊の予約始まりました。 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    新刊の情報が出ました。1月31日発売予定です。Amazonからも予約できるようです。 当事者は嘘をつく (単行) 作者:小松原 織香 筑摩書房 Amazon 『当事者は嘘をつく』という、少しびっくりするようなタイトルになっています。自分の性暴力の被害体験について整理して、初めて他人に見せられる形で書きました*1。私にとっては、性暴力の経験を語ろうとすればするほど、言葉が遠ざかっていくような感覚があります。どうすれば、真実を語れるのかわからない、と思うような困難があります。それを、そのまま描き出そうと格闘した著作です。また、自助グループでの活動を通して性暴力被害者のアイデンティティを持ってから、修復的司法の研究者になるまでの、心理的葛藤も詳しく書いています。帯にはカウンセラーの信田さよ子さんにコメントをいただきました。 「私の話を信じてほしい」哲学研究者の著者は、傷を抱えて生きていくために

    esbee
    esbee 2021/12/31
    なかなかセンセーショナルなタイトルでひきつけられる 読んでみよう
  • 近況(映画MINAMATAなど) - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    今回の近況は水俣についてあれこれをまとめて書いています。 ついに日では映画「MINAMATA」が公開されたようです。海外向けの予告編に字幕がついたものがありましたが、私はこちらの方が国内向けの予告編より好みです。残念ながら、私はベルギーにいるため、まだ観ていいません。今のところ劇場で公開される見込みはないようです。配信やDVDの販売を待っています。 www.youtube.com 映画評論家の中には、水俣の現実が描かれていないと批判する人たちもいるようです。たしかに、これは実話をベースにした作品で、私も聞いた話からですが「そこは史実のままいってほしかった」と思うエピソードも創作されていました。しかしながら、エンターテイメント映画として、ジョニー・デップが主演で、国際的に水俣病の話が世界中の注目を集めるのは当に意義のあることですし、今こそ環境問題で再検討すべき、「加害者の責任」の問題が可

    近況(映画MINAMATAなど) - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2021/10/04
    『「私が良いと思う映画」は学生は必ず寝てしまいます。最初は要領が分からず、名作映画を元に議論をしようとしましたが、バタバタと机に顔を伏せていく学生を観て「これでは意味がない」と思いました。』そうね……
  • 「知りたい」けど、そこまで「知りたくない」? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    id:tyoshikiさんとのやり取りで、ちょっとした発見があったのでメモしておきます。tyoshikiさんは、ネット上で統一教会に対する恐怖心を煽る人はたくさんいるが、自分としてはよく知らないのでわからないと言います。そして、もっと情報発信すべきだと言います。そのなかで、私の記事にも言及があり、読んだけどよくわからないとのコメントがありました。 www.tyoshiki.com 私はこの記事に対して、知りたいのなら実際に紹介したを読めばいいし、ほかにも書籍はたくさん出版されているというコメントをしました。なぜなら、知らないのであればもっと調べればいいし、ネットでの十分な情報発信がないならば、書籍を読めばいいからです。もちろん、何を読めばいいのか分からない場合もありますが、私は参考文献もあげているのだから、そこから当たってみれば「知る」ことはできると考えました。 ところが予想外にtyos

    「知りたい」けど、そこまで「知りたくない」? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2021/10/04
    ファンなので勝手にフォローしておくと、よしきさんが批判したいのは高圧的はてなブックマーカーでfont-daさんではないと思います。素人には「よくわからない」かもしれないが、font-daさんみたいに説明してあげなよと
  • 仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    あるオンライン署名活動*1をきっかけに、統一教会が話題になっている。 私は、統一教会はカルトであり、入会を希望しない限りは決して近づかないほうがいい団体だと考えている。ただし、悪魔化するものよくないと思い、たしか仲正昌樹氏が自分の入信体験をにしていたと記憶していたので、検索して見つけた。タイトルもストレートな『統一教会と私』である。 統一教会と私 (論創ノンフィクション 006) 作者:仲正昌樹 論創社 Amazon このは、以前、出版された『Nの肖像』を増補・新装で出版社を変えて出したらしい。 Nの肖像 ― 統一教会で過ごした日々の記憶 作者:仲正 昌樹 双風舎 Amazon 大変面白いだったが、なんとも言えない。まず、こので仲正さんは統一教会の教義やシステム、勧誘、信者の活動について明確に説明している。教義については、従来のキリスト教との聖書の解釈の違いがわかりやすく述べられる

    仲正昌樹『統一教会と私』 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2021/10/02
    『仲正さんは、信者としての評価が高くないため、なかなか「祝福(合同結婚のこと)」を受けられなかった。ついに日本の信者の女性と合同結婚が決まったが、容姿や態度が気に入らず、乗りきれない。』フムー
  • 非営利のはてな村とロスジェネの遺産 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    ずるずると終わらない「はてな村論」ですが、お金の話が出てきて、だいたいの結論は出たと思います。こちらの話の通り、はてなに記事を書いても儲からない。一時期は、商業誌ライターへの登竜門であったこともありましたが、今はnoteのほうが優勢でしょう。当にただの「ブログを書く場所」が今のはてな村です。才覚ある人々は出ていってしまった。 phenomenon-2.hatenadiary.org ネットで「マネタイズ」という言葉が流行ったのもずいぶん前のことです。いまや、ネットで書くことで金銭を得るのは当たり前のことになりました。出版社が作家の連載を企画し、それが再録されてになる時代です。私が初めてインターネットに接続したのは1998年ですが、当時は検索ツールもなく、私は何をしていいのかわからないので、なぜか山伏が修行している写真が掲載されているサイトを延々と見ていました。20年でネットは全くの別物

    非営利のはてな村とロスジェネの遺産 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2021/07/06
    私もはてなに15年いて、ようやく一段落したな、ブログでも書くか、と思ったら白木屋コピペみたいな状態になってしまっているので躊躇する面がある。
  • さよなら、エヴァンゲリオン - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」を観てきた。うっかり泣いてしまった。感傷のままに綴っておく。(以下は、ネタバレがあるので閲覧注意) 公開2日目に観てしまった。こんなことをするのは、1997年に公開された劇場版「Air」を観に行ったとき以来だ。私は当時、中学3年生で友人たちと当に楽しみにして、映画館まで足を運んだ。その最後のシーンで、浜辺で首をしめられているアスカを観て「なんでこんな目に」という辛い気持ちになった。まだ、インターネットのない時代だから、雑誌などの評論記事などを探して読んだが「なんで、アスカは首をしめられねばならかったのか?」が全くわからなかった。その後、大人になって庵野監督が、女性に好意を向けられ、自分もそれに応えようとすることに、耐えがたさを感じているのだろうということは理解した。 新劇場版が始まって、私はエヴァから距離をおいた。庵野監督が、「前のエヴァではダメだ」と

    さよなら、エヴァンゲリオン - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2021/03/10
    マジョリティーの感想はこれなのかなと思う。自分もこんな感じ。しかし、エヴァを語るとき必然的に自分語りになるの、やはり稀有な作品だよな。自分も書くかー
  • 「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    ここのところ、はてな匿名ダイアリーで、(シスヘテロの)男性と男性の関係についての、男性の書き手による記事が次々と公開されて、ブックマークを集めている。 これまでネット上では「弱者男性」を名乗る人たちが、(経済力のある)女性は(経済力のない)「弱者男性」と結婚して扶養することにより救うべきだという主張をすることがあった*1。それに対して女性から、男性は女性に救いを求めるのではなく、男性に救いを求めるべきだという指摘が寄せられることはよくある。 今回、次々と公開される記事は、男性と男性が人間的に(または情緒的に)繋がることによって、男性が救われることについての困難が言語化されている。 男同士が遊ぶことに楽しさがないわけじゃない。 ただ安心して弱さを見せ合い、ベッタリともたれ合うことはできない。 いわばスポーツや対戦ゲームみたいなもんで、調子のいい時、面白いとき、人生が恵まれている時にお互いの

    「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    esbee
    esbee 2019/06/22
    「さらざんまい」の結末に触れているので注意。素晴らしい批評だった
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