藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第4局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)は羽生九段が勝って、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。封じ手での藤井王将の大長考が失着となった本局。解説の佐々木大地七段(27)は「封じ手の△5二同玉はかなり意表の手だったが、藤井王将としても誤算があった。流れを羽生九段がうまくつかみ、徐々にリードを広げた。時間もあり、最後は的確に逃げ切って快勝譜になった」と総括した。 終局直後のインタビューで「封じ手の長考で間違えてしまったと思う」と語った藤井王将。感想戦では△5二同玉に代え、△5二同銀とした後の変化に多くの時間を費やした。 …