「3の倍数と3の付く数字だけアホになる」世界のナベアツが整数列においてどの程度アホになるかを判定する、所謂「世界のナベアツ問題」があり、どうやら死ぬほど続けていくと、限りなく100%に近い確率でアホになるようであるが、この問題に対しする数学的アプローチは理系の方々に任せ、数学が病的に出来ない私としては、この問題に対し哲学方面からのアプローチを試みたいと思う。 「クレタ人のパラドクス」というのがある。 「クレタ人は嘘つきだ」と(クレタ人の)エピメニデスが云った。というもので、仮にこの命題が真だとすると、エピメニデスは嘘つきなので、『「クレタ人は嘘つき」』は嘘になるはずなのだが、本当のことを云っていることになり、矛盾が生じる。逆に、この命題を偽とすれば『「クレタ人は嘘つき」』という発言は嘘になり、矛盾が生じる。 『「私は嘘つきだ」』という嘘をついたエピメニデスは正直者だ、ということになるのだ。