若手選手の躍進が光った2014年の日本テニス界。植田氏は彼らをどう強化し、育てようとしているのか 【Getty Images】 9月の全米オープンで準優勝し、日本中を大いに沸かせた錦織圭(日清食品)の大躍進は記憶に新しい。しかし、2014年の日本テニス界で活躍したのは彼だけではない。同大会のジュニア部門では中川直樹(柳川高)がダブルスで優勝し、9月のアジア大会では19歳の西岡良仁(ヨネックス)がシングルスで40年ぶりとなる金メダルを獲得。20年の東京五輪で金メダル獲得の期待が懸かる若手が、相次いで好成績を残したのだ。 そんな有望株に人一倍熱い視線を送っているのが、13年から日本テニス協会で強化本部長を務める植田実氏だ。世界を主戦場に戦う競技だからこそ求められるナショナルチームの選手強化とは何か。植田氏に話を聞いた。 ――東京五輪を見据えた選手強化の中で、特に重視している年代はありますか?