【独占インタビュー】是枝裕和監督がカンヌの審査員を経て、日本映画界の改革に思うこと Atsuko Tatsuta 2018年に『万引き家族』でカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞するなど、名実ともに日本を代表する監督となった是枝裕和監督。近年では、カトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎えた『真実』(19年)をフランスで、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、ペ・ドゥナといった国際スターが共演した『ベイビー・ブローカー』(22年)を韓国で製作するなど海外での映画製作にも積極的で、今年5月には第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査員を務め、国際的なプレゼンスもますます高まりつつあります。 その是枝監督が日本国内で積極的に取り組んでいるのが、映画界の改革。諏訪敦彦監督や西川美和監督らと共にコロナ禍に活動を始めた「映画監督有志の会」を基盤に、2022年6月1日に非営利組