高知市の水族館が珍しいタコ「アミダコ」の人工ふ化に成功しました。タコなどの生態に詳しい専門家は「アミダコの人工ふ化についての記録は非常に珍しく、学術的にも貴重だ」と話しています。 アミダコは、体の表面に網目のようなひだがあるのが特徴で、国内での飼育例が非常に少なく、珍しいタコとして知られています。 今月11日に、高知県須崎市の定置網におよそ60センチの大きさのメスのアミダコがかかり、高知市の桂浜水族館に持ち込まれました。 今月15日にタコは死にましたが、水族館はタコが死ぬ前におよそ1500個の受精卵を保護し、人工ふ化に向けて挑戦を続けてきました。 水族館によりますと、25日の午前中から次々と卵がふ化しはじめ、これまでにおよそ200匹が卵からかえったということです。 卵からかえったばかりのアミダコは体長2ミリから3ミリほどで、短い足を使って水槽の中を力強く泳いでいました。 飼育員の浦河大輝さ