「お嬢様、大丈夫ですか? もうお部屋ですから……」 レミリアは咲夜に支えられ、足を引きずるようにして紅魔館の廊下を歩く。顔色はいつ にも増して白く、紙のようだった。消耗しきっているのは誰が見ても明らかだったが、そ の瞳に宿る暗い炎には激しさが秘められている。 ロケットで月まで攻め込んだレミリアたちだったが、無残な敗北を喫しこうして辛くも 逃げ延びてきた。パーティまで開いて大々的にとりおこなった計画だけに、誇り高い吸血 鬼である彼女にとってこの上ない屈辱だった。依姫に敗れた無様な自分の姿が脳裏によみ がえり、血が出るほどに唇を噛み締める。 「八雲紫に乗せられて、このザマ……私は、とんだ道化だな……」 「今は……ただ休むことだけをお考え下さい。こうして生きておられるだけで私にはじゅ うぶんですから」 吸血鬼、夜の王。それが今は従者に気遣われるばかりの存在。レミリアは自嘲の笑みを 浮かべることし
天界の深海魚、衣玖さんはその日天界、緋想天に召喚されちゃっていました。 目の前でふんぞり返って文句を垂れているのは彼女の上司の悪餓鬼である天子ちゃんです。
「で、その手紙には何て書いてあるの?」 レミリアが手紙を持った咲夜に尋ねる 咲夜が手紙の文章を読み上げる 『そちらの妹君は、我々永遠亭が預かった。返して欲しくば、製作中のロケットを中止せよ。こちらの本懐を遂げられることを期待する なお妹君を預かった証拠としてこの箱を一緒に送る。返事はこちらが指定した場所に持ってくること』 その後の文章に返事の方法についてのこと細かな内容が記載されていた どうやら直接会わずに手紙のやりとりで連絡を取り合いたいらしい それを聞いたレミリアはこめかみに青筋を浮かべる 「あいつらが?そういえば月と何か関わりがあるみたいなこと言ってたわね。フランをさらうなんて、命知らずもいいところね・・・・」 「外に出してやるって言われたらホイホイ付いていきそうね、教育不足よレミィ?」 ロケット製作を一任されているパチュリーが言う 彼女もレミリアも中止にする気などさらさら無い
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く